昔、仕事がものすごく忙しかった頃も、季節の変わり目になると必ず家の中を少し変えていました。
時間に余裕があったわけではありません。
むしろ毎日予定に追われていて、気がつけば季節がひとつ終わっていた、なんてことも珍しくありませんでした。
でも、だからこそやってきた色んな意味での季節ごとのリセット。
そんな時に気づいたことがあります。
“丁寧に暮らすことは、特別に時間がある人だけにできることではない。”
ただ、
“意識しないと、簡単に“いつものまま”流れていってしまう。” ということ。
だから私は、季節が変わる時だけでも、意識して暮らしを少し動かすようになりました。例えば今だったら、
夏のものを少し片づける。
秋の花を飾る。
秋色のキャンドルを出す。
食卓の色を少し変える。
それくらいの小さなことです。
でも不思議と、家の中が少し変わると、自分の気持ちも次の季節へ動き始めます。
暮らしは、意識しなければ簡単に“いつものまま”流れていきます。
毎日はちゃんと過ぎている。
忙しくもしている。
やるべきこともこなしている。
でも、何を大切にしたいのか、どんな時間を過ごしたいのかを考えないまま日々を重ねていると、気がついた時に、自分にとって印象のない人生になってしまうこともあるのではないか。そんなふうに思うようになりました。
そして叶うはずだった夢までも自分の中に埋もれたままになってしまうのです。そんなの絶対嫌って思いませんか?だってちょっと意識していれば叶わないと思っていたことも叶う。特別なことをしなくてもいい、とわかっていたら意識できた人が絶対に得をする。これって見えない法則でこの世にきちんと存在しているものなのです。
もちろん、毎日を特別にする必要はありません。
でも、
「私はこれが好き」
「今はこんなふうに過ごしたい」
「この季節は、こんな時間を大切にしたい」
と、自分で少し意識して選ぶこと。
その小さなIntentionがあるだけで、同じ日常でも残り方が少し変わるのです。
だから季節の変わり目には、私は一度、立ち止まります。秋なら、「この3ヶ月を、私はどんなふうに過ごしたい?」と考え、自分に問いただします。
もう少し家で料理をしたい。
友人を呼んで食卓を囲みたい。
朝、庭へ出る時間を増やしたい。
ずっと気になっていた家の一角を整えたい。
秋の花を飾りたい。
実は昨日まで日本にいました。今回は80も半ばに入った両親との時間を過ごすことが目的でしたが、ふと立ち寄った本屋でこんな本を見つけました。
ここには私が最近気づいたことが沢山散りばめられてわかりやすい言葉で書かれていて「そうそう、わかる〜」と何度も共感することがありました。
「自分を知るほど、人生は豊かになる」とか「私たちは毎日幸せであるべきだ」とか
自分が見えなくなっていたり、変えていきたいことがあったり、人生の岐路に立っている人には是非読んでいただきたい一冊。
幸せって思いのほかシンプルに感じられるもの。新しいものをいくら買い足しても本当の幸福感は味わえない。モノによる幸せではなく、そのモノによって自分がどう感じるか。
そうやって考えると、何を足したいかだけではなく、今の自分にはもう必要のないものも見えてきます。だから私が季節の変わり目に最初にするのは、何かを買うことではありません。
まず、少し減らすこと。
玄関でも、
キッチンカウンターでも、
ダイニングテーブルでもいい。
なんとなく置いたままになってその存在さえもう目に入らないようなものをひとつ片づけてみる。一度部屋に立ちすくみあたりを意識を向けて見回すと不必要なものが本当に沢山見えてきます。
昨日の買い物のレシート、着ようと思って着なかったジャケット、とりあえずここに、となんとなく置いてある飾り物、便利だから、と置いてある調味料、、、、もうそれはそれは”モノ”がたくさんみえてくるのです。それを一つづつ片付ける。
そこに少し余白ができると、
「ここに秋の枝を飾りたいな」
「そろそろこの器を出そうかな」
と、次の季節が自然に入ってきます。
何かを思い切って手放すと必ず必要だった何かが入ってくる、という法則があることを聞いたことがある人はいると思いますし、現に私自身もこういった変化を幾度となく体験しています。
私にとってHome & Gardenは、ただ家をきれいにするためのものではありません。自分がどんな毎日を送りたいのかを支えてくれる環境です。家を少し整えるだけで、
料理したくなったり、
庭へ出たくなったり、
誰かを招きたくなったりする。
つまり、
暮らす環境を変えると、その場所でやりたいことまで少し変わってくる。
だから私は、季節を家の中に入れることを大切にしています。Decorを変えることが目的なのではなく、季節をきっかけに、自分の暮らしを一度選び直すこと。
それが、私にとってのSeasonal Reset。春、夏、秋、冬。一年に4回だけでも、「次の季節をどう過ごしたい?」と考えてみる。
それだけでも、ただ一年をなんとなく通過して、「あら、もう年末、早かったわね〜」なんて呑気なこと言ってるのとは違うと思うのです。
もし今週、ひとつだけ自分のために環境を変えるなら、家の中で一番目につく場所を見て、「この秋、ここでどんな時間を過ごしたい?」と考えてみてください。
何かを買わなくても大丈夫。
ひとつ片づける。
花を一本飾る。
秋に使いたい器を出す。
椅子の位置を少し変える。
そんな小さなことからでも、暮らしは少し動き始めます。
Something new is coming...
実は、この「季節の変わり目に、暮らしを一度選び直す」という私自身の習慣から、新しいものを作りました。それが10月5日に公開となる、
Lucy Glen Living Collection — Autumn
September / October / Novemberの3ヶ月間、私が一番幸せを感じるHome & Gardenを通して、Table、Garden to Table、One Place、Living Projectsなどを、デジタルエディション、ショートフィルムと書き込めるジャーナルで一緒に楽しめるシーズナルコレクションです。
ただ読むだけではなく、「これ、私も暮らしに取り入れてみたい」と思ったことを、実際に自分の毎日でやってみるための季節ごとの人生の選び直しです。
今回のAutumn Editionでは私が実際にやっていることをショートフィルムでシェアしたり、その小さなルーティンが実際にどう自分の人生を変えていくかなどもシェアしています。
有料メンバーさんは先行公開となりますのでメンバー限定記事が別途届きます。またロイヤルメンバーさんへは更に特別価格にてご提供させていただきますの別メールにて近々お知らせいたします。
公開までもう少しだけ楽しみに待っていてください。
〜FROM INSPIRATION TO LIVING IT.〜
インスピレーションを現実に
Yuko




